音楽
2/20 ミューザ川崎で「ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル」を聴く。マズルカがメインで、最後に変ロ短調のソナタ2番。ショパンの作品の中で、マズルカほど演奏者によって違いの生じるジャンルは無いと思う。アクセントはもちろんのこと、テンポ自体…
2/9 池袋の芸術劇場で東フィル(指揮:出口台地さん、Vl:前田妃奈さん)によるチャイコフスキー作品。エフゲニー・オネーギンのポロネーズ、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第5番。アンコールはソリストによるタイスの瞑想曲、弦楽セレナーデのワルツ。 やはり…
クラシックのコンサートの迷惑行為は、ほとんどはその人の無神経さに原因があることが多いけれど、高齢でマナーを守ることがもう生理的に難しいということもあるのかな、と思うこともある。そもそも聴衆に求められる「静かに聴く」ということは、難しいこと…
ショパンの舟歌(作品60)を打ち込んだ。ピアノの表現を求め続けたショパンの、一つの到達点だと思う。これまた人気の高い作品で優れた演奏も多いのに、なぜわざわざ打ち込んだのかと聞かれれば、やっぱりこの曲が好きだからということに尽きる。 この曲もま…
自作の練習曲を公開した。ピアノの弾けない人間が作った、弾けない練習曲。穏やかな雰囲気とは裏腹に、無謀な手の動きとアクセントを要求する。たぶん弾けないのだけど、では機械のための作品かと言うとあまりにシンプルすぎる。そんな中途半端な作品でも、…
毎度ただの日記で大した情報は書けませんが。F. Liszt - Grande fantaisie de bravoure sur La clochette, S.420*1 を公開しました。「ラ・カンパネラ」の最初のバージョンにして最難曲。最近はこの制作に集中していて、書きたいことはありながらもブログか…
無粋な自分語り。
音楽に関することは別のブログに分けようかとも思ったのですが、音楽については大したことを書いていないということに気がついてしまい、結局ここに戻ってきました。 以下、どうでもいい細かなお話です。一般に音楽を言葉で語るのは野暮だと言われるものです…
リストの「ベートーヴェンの『アテネの廃墟』のモチーフによるトルコ風カプリッチョ (S. 388)」を打ち込みました。ベートーヴェンの「トルコ行進曲」のメロディが、リストの手によって大胆にアレンジされています。中間部は『アテネの廃墟』第3曲の回教僧の…
モシュコフスキの演奏会用練習曲(作品48)を打ち込みました。正確には、今回第2番を打ち込んだのだけど、第1番も書いていなかったので、ついでにまとめて載せておこうと思った次第です。 モシュコフスキといえば「花火」や「スペイン奇想曲」で広く知ら…
ショパンのハ短調のノクターン(作品48-1)を打ち込んだ。おそらく、変ホ長調(作品9-2)、変ニ長調(作品27-2)と並んで人気が高いと思う。人気の高い作品で優れた演奏も多いだろうに、なぜわざわざ打ち込んだのか。それは、この曲が好きだから! この曲は…
リストらによる「ヘクサメロン」を打ち込みました。ヘクサメロンとは「6つの詩」の意味で、創世記における天地創造の「六日」にちなむとのことで、この曲が作られる先年に亡くなったベッリーニの作品からテーマを引用し、それを当時大活躍していた6人のピ…
カプースチンの『8つの演奏会用練習曲』から「前奏曲」を打ち込みました(負荷上の問題から「続きを読む」でプレイヤー表示するようにしています)。以下、ただの感想です。
また作ってしまった、自作品。 以下、どうでもいい細かなお話。本来音楽を言葉で語るのは野暮としか言いようがありませんが、ここはわたしの日記なので平然と語ります。というか正直、周りに対して自作品を「音楽」とか「作品」とか言うのも恥ずかしいのです…
6・7月のあいだに自作品を打ち込みました。カノンは思いつき、ほかの2つはロマン派に没頭していたころの過去作品の手直しです。ロマン派の影響はいま聞いてもはっきり分かるほどで、「こいつ、シューベルト~ショパンのあの作品とあの作品etc. を聞いてい…
いままで分からなかったことが、急に分かるときがある。なにもイメージできずに聞き流していた曲が、急に情景を持って感じられるときがある。自分にとっての「好きな曲」が出来る瞬間だ。 ふつうはどうなのだろう、一度聞いただけで好きになることが多いよう…
M. Moszkowski のScherzetto を打ち込みました。6つの小品の第4番です。こういう軽やかな作品が好きなのですが、演奏動画がほとんどない作品です。いまのところ(2019年6月9日時点)YoutubeにAnthony Bozicevic 氏による演奏がたった一つだけあって、それが…
ショパンのEtude No. 12, Op.10-12 を打ち込みました。いわゆる「革命」です。この呼び名は作品番号も不要でとても便利ではあるのですが、ショパン自身はそのような表題をつけていないという点はやはり無視は出来ません。かりに革命を想起して作られたものだ…
モシュコフスキのConcert Studies No. 2, Op.24-2 を打ち込みました。表題のとおりなかなか派手な作品だと思うのですがYoutubeにも動画がなかったので打ち込みました。主部左手の上下対称的な音型の伴奏と、シンプルなcantabileの旋律が印象的です(こんなの…
ショパンの変ホ長調の練習曲 (Op. 10-11) を打ち込みました。これはプレイエルの音色のほうが絶対に合うと思ったのでプレイエル用(バーチャルなプレイエルですが!)につくり直しました。「自分の打ち込みがどんなに下手でも、作らないで文句を言い続けるよ…
リストの「岸壁より海へ!(ドイツ戦勝行進曲)」を打ち込みました。いわゆるマイナー作品で、Youtubeにもほぼ動画無し(1件のみ:2019年2月時点)、全集にしか載っていないような作品なのですが、「この曲を少しでも広めたい!」と思って打ち込みました。勇…
ショパンの華麗なる大ポロネーズを打ち込みました。本来は「アンダンテ・スピアナート」という穏やかな序奏と合わせて「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」というひとつの作品なのですが、ここではポロネーズ部分だけをお届けします。アンダ…
思い出深い作品なのでいつか書きたいと思っていました。「11月25日」という作品です。思いついてから打ち込むまで、1日で作りました。 わたしにとっては、へっぽこ鼻歌作曲でも続けてみるものだ、と思わせてくれた作品です。というのも、この曲は実際に弾い…
ショパンの夜想曲第2番(異稿版)を打ち込みました。わたしが解説するまでもない有名作品ですが、こちらはより高度な装飾を伴う異稿版です。 異稿版とは ここで言う異稿版とは、大ざっぱに言えば、「ショパンはこの曲をこのようにアレンジして弾いていたの…
Léon Delafosse(1874-1951 or 1955) - Barcarolle No.2.を打ち込みました。Wikipediaによれば、Delafosseはパリ国立音楽院でアントワーヌ・マルモンテルの薫陶を受け、ピアニスト兼作曲家として活躍したそうです。またプルーストの「失われた時を求めて」の…
2019年といえば、クララ・シューマン生誕200年。だからというわけでもないけれど、ちょうど気になったので書こうと思う。 クララ・シューマンの作品の一つに、演奏会用変奏曲(作品8)というものがある。正確には「ベッリーニの『海賊』のカヴァティーナによ…
F 最近はツイッターにあれこれ書いていたのですが、ツイッターだと「うるせーっ」って方も居られると思うので、やはり自分の場所(ここ)で簡潔に書くことにしました。 ロンド作品16. 「この曲が好き! この曲を知ってほしい!」という一心で打ち込みまし…
私の原点は真似っこ音楽です。好きな曲を聴き終わってしまって、その続きを勝手に考えたり、「僕もこういうものが作りたい!」と思って勢いでやってしまう。プロの木彫りの箱の細密さに感動して、自分でやってみたら、残酷に削り取られただけの悲しい箱が出…
最近、打ち込みたいと思う作品に出会えていない。漠然と「この曲が好きだ」というくらいの思いでは打ち込めない。何千というおたまじゃくしを長さを調節して入力し、ひとつひとつの強さを整え、響きはどうか、さらにフレーズとして破綻していないか、ペダル…
ショパンのアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ(作品22)から、アンダンテ・スピアナートを打ち込みました。"Andante spianato et Grande Polonaise Brillante". 横文字にするとなんとも格好の良い名前。アンスピグラポロと略すと、ハンバー…