もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

自作 - Prelude 20180924

無粋な自分語り。

 入院中に100円ショップの五線譜に書いて作った曲。明らかにショパンの練習曲を思い出す。ただ、それよりは、卓越したピアニストがなんとなく慣らしで弾いている様子を想像して作った、ごく即興的な試奏にすぎない。つまり曲ですらないのだが、ここでは便宜的に曲と呼ぶ。

 この曲の骨子、外したくないポイントはいくつかある。5~6小節目左手のDes-C-B-Asという音階。6小節目右手の和音、私のイメージは奥ゆかしいというか、少しはにかみながら微笑む女性。7小節目は繊細に、澄み切った、幸せな気持ちで。全てを洗い流す。8~9小節目は、一転して、一気に精神力が溢れ出るイメージ。そこから終盤までエネルギーで満たされてゆく。13小節目はそれぞれの拍の頭に少しアクセントをつけて。

 楽譜を書くうえで、8vaを使ったほうが明らかに読みやすいのだけど、視覚的な美しさを優先してしまった。また、自分の書き方として、数年前からは指示はあまり書かないようになった。こんな日記を書いておいて言うのも難だが、あれこれ指示をすると曲の可能性が狭まってしまうからだ。例えば「強く」と書いたら強くするしかないし、「優しく」と書いたら優しく弾くしかなくなってしまう。それ以外は「奇を衒った解釈」と言われかねない。

 それならば、一部の大作曲家たちが考えたように、可能性は開かれていた方がいいと、私も思う。理屈としても、感情としてもそうだ。もちろん、それはオーケストラと違って表現行為が一個人に委ねられているから可能なのだが。

 ああ、最後高音部の休符消し忘れてる……。

 


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