音楽に関することは別のブログに分けようかとも思ったのですが、音楽については大したことを書いていないということに気がついてしまい、結局ここに戻ってきました。
以下、どうでもいい細かなお話です。一般に音楽を言葉で語るのは野暮だと言われるものですが、ここはわたしの日記ですし、そういう立派なものでもないので平然と語ります。(ここまでテンプレ文章)
行進曲 March
一般的にスケルツォにはスケルツォの特徴があるように、行進曲にも行進曲の様式というものがあるものでしょうか。私はそんなことも意識せず、ただ私にとっての行進曲をイメージしました。
形式的には何になるのでしょうか。まず、二つの対立する主題を用意してみました。勇壮な変ロ長調のテーマ(1小節目~)と、シンプルに歌う変ホ長調のテーマ(26小節目~)です。変ロ長調のテーマは、強弱をつけてちょっと驚かせてみようというだけの小賢しいテーマ。無理やり変ホ長調に移りますが、まだちょっと勇ましい感じ。それにまだテーマが完成していません。そのあとの26小節目で完成します。そしてこの2つのテーマをごちゃごちゃいじくりまわして、つなげただけの曲です。メドレーのようなものであり、でもテーマを使いまわして展開もしているので、全体の統一感もそれなりには出せていると思います。
原型となるものを最初に作ったのは2012年、MIDIを始めた中学生のころでした。最初は、形式もA-B-Aでしかありませんでした。Bは変イ長調で、そこから戻る転調もすごく雑でした。それで、今回あらためて大きく手を入れて拡大したのが今回の曲です。変ロ長調、変ホ長調、変イ長調、ヘ短調、ハ短調、ト長調などなどを巡ってようやくロ長調のfffに辿り着く。そこから異名同音を利用して無理やりハ長調、変ロ長調に戻る。これも理論的なことは分からなくて鼻歌で思いついたのですが、鼻歌にしても、中学生のときにはこういうのは思いつかなかったと思う。インプットの量が少なかったのですね。
フィナーレはほとんど原型どおりなのですが、122小節の3, 4拍目の和音を変えてみたり(ロマン派的なフィナーレ感、個人のたわごとです)、細かなところも変えました。
まあ、実はそんなことはどうでもよくて、私にとって肝心なのは、私の気持ちが入ってくれた曲の一つだったということです。勇壮、闘争、勝利、一転して敗北の気配、そして勝利の凱旋。この物語を形式的にも綺麗な形に落とし込めた(と、私は勝手に思っている)ということ。molto rit. は命が尽きるように、そしてtrionfante(勝ち誇って)は万感の思いを込めて…………って、内容的にはアンコールピース的なイメージですから、闘争だの勝利だのと言うような、大げさなものでもないのですけどね。でも、やっぱり「勝ったぞ!」というような子供の喜びにせよ、その勢いが欲しいのですね。