もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

Léon Delafosse - Barcarolle, No. 2.

 Léon Delafosse(1874-1951 or 1955) - Barcarolle No.2.を打ち込みました。Wikipediaによれば、Delafosseはパリ国立音楽院でアントワーヌ・マルモンテルの薫陶を受け、ピアニスト兼作曲家として活躍したそうです。またプルーストの「失われた時を求めて」のモレルのモデルとなった人物らしく、文献を調べるとプルースト関連のものが多く見つかります。(音楽家としての活動についてはわたしではよく分かりませんでした。教えてください^^;)

 この曲と出会ったのは、IMSLPでバルカローレを片っ端から聞いていたときでした。めずらしく(?)録音があったので聴いてみたら、なんとも瀟洒な小品。「これはもっと知られてよい、演奏されてよい作品では?」といういつもの思いつきから、打ち込んでしまいました。打ち込みというのはわたしにとって演奏の代替品(弾けないから打ち込む)にすぎませんし、誰かが弾いてくれたら一番よいのですけどね。

 打ち込みは難航しました。即興的に、気まぐれに弾いている感じが出したかったのでテンポをいじるのですが、やりすぎるとリズム感が無くなってバラバラになってしまいます。とくに舟歌はうまく棹をささないといけませんから……。

 右手がアルペジオのなかで旋律を歌うところはcantandoですが、筆をちょんと置く感じ、そしてメロディが高音へ移り変わるので、そこはたっぷりと息を吸って、高らかに。テーマが帰ってくる部分は、最初11小節目ではfだった部分が46小節目ではpになっていますから、全体的に雰囲気を変えてみました。それに、繰り返しを同じように表現するのは個人的にはもったいないと感じてしまいます。せっかく色々な表現を試せるのに。

 最後は、ハッとするように。

………………

 長々と書きました。ほかにも、アルペジオやら内声やら、いろいろ悩んだところはありますが、とりあえず自分のやりたいこと、演奏イメージの骨格は示せたので満足しました。

 楽譜はIMSLPから拝借しました。

https://imslp.org/wiki/Barcarolle_No.2_(Delafosse%2C_L%C3%A9on)