もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

「次の駅で降りようか」

 鎌倉から北鎌倉へと北上する列車のなかでのこと。そこそこに混みあっている車内で、あるお子さんがトイレに行きたいと言い出した。彼ら親子はホームの人流に圧倒されるように慌てて乗り込んだものだから、トイレに行く間もなかったらしい。子どもの突然の告白に親御さんも驚きながら、ご夫婦で「次の駅で降りようか」と相談していた。しかし私は知っていた。この車両にはトイレがあることを。

 私は迷わず助言しようとした。けれど、喉まで言葉が出かかってハッとした。迷うのも、間違えるのも、旅の楽しみではないか。思い出の一部ではないか。彼ら夫婦が相談して決めたことに第三者が口を出すのは無粋なような気がした。私の助言が必要な状況でもない。そう判断した私は、窓の外に目を向けて、通り過ぎる佐助の山々を見ることにした。

 彼らは次の北鎌倉駅で降りていった。そして大勢の学生が乗り込んでくる。それからまた一度自問した。

「やっぱり、言った方がよかったかな?」

炊飯器を買わなかった

 炊飯器を見ようと思って久しぶりに家電量販店に行ったのだけど、まあ露骨だった。美味しく炊けるとかお手入れが楽だと言って、値段の高いハイエンドモデルばかりを勧めてくる。どれも5万円以上の製品だったので「予算は2,3万円です」と言ったら明らかにがっかりしていた。言葉はそうではなかったけれど、高額商品であれば値引きも考える、高額商品であれば案内が出来る、というような、的外れのプッシュに苦笑いした。

 私が求めていたのは、そこそこに美味しく炊けて、そこそこにお安い炊飯器だ。最高の炊飯器ではない。だから私のような安客にはさっさと適当な商品をおすすめして、あとはゆっくり見ていってね、ぐらいの対応で良かったと思うのだけど、なぜか高額の最新商品ばかりを勧めてくる。本音を言えば、話を聞けないなら話しかけられても困る、というところだ。ノルマがあるのだとしたら、さもありなん、と言いたくなる売り込み方だった。

 いくら商品に対する知識があっても、自分の売りたいものだけを売ろうとしてくる人にはうんざりしてしまう。販売員は、買いたいものを売ってくれる人であるべきだ。唯一の例外は、客が「買いたい」と思っている物以上に満足のゆくものを提示出来る場合だ。いきなり売りたいものを売りつけようと言っても、買う側も人間だから自分の考えがあるし、そうはいかない。

 買う側と売る側で駆け引きが出来ることこそが、店頭販売の強みだ。そうでなければ、ネットで買った方が安いし配送してもらえて楽、ということも多い。だからこそ販売員はスペシャリストになるか、さもなくば廃れてゆくのかな、と、ぼんやり考えていた。

私の冷凍食品遍歴

 子どものころから冷凍食品を食べてきた――と言うと不摂生な人間に思われるかもしれないけれど、私の母も私も、それだけ「時短」の恩恵に預かってきたとも言える。そのなかでも数度だけ、そればかり食べていた、という商品がいくつかある。

 最初は小さいころで、クリームコロッケにハマっていた。メーカーは覚えていないがだいたい冷凍食品と言えばニッスイニチレイだろう。幼稚園の遠足のお弁当には必ず入っていたし、好物だったので家でもよく出してくれた。あるとき法事で親戚一同集まったとき、私は好きな食べ物を聞かれて「冷凍食品のコロッケ!」と答えて母に恥をかかせたことがある。当時は今よりも「冷凍食品=手抜き」という認識が世間一般にあったと思うし、特に年配の人はそうだった。

 それから冷凍ピザだ。ピザ遍歴については以前に少し書いた(私のピザ歴史 - もの知らず日記)が、そもそもの始まりは小学生のころに買ってもらった、チンするだけで出来るというピザだ。共働きで留守番をすることもあって(大半は外で鼻を垂らして遊んでいたのだが)、火を使った調理は危ない、となると、冷凍食品のお世話になるのは自然なことだった。「明治レンジピッツァ&ピッツァ2枚入」は私のピザ歴史の始まりの始まりで、2022年の現時点でこの商品が今なお売られていることに感動すら覚える。

www.meiji.co.jp

 チャーハンばかり買った時期もあった。チンしたチャーハンに中華鍋でさっと炒った卵をかぶせて食べるのがうまかった。これは間違いなくニチレイの「本格炒め炒飯」だ。そもそもチャーハンは作るのも食べるのも好きだったのだけど、やはり作るのは大変だ。ネギを切ったり、チャーシューを用意するのがなんとも面倒くさい。これだけおいしいチャーハンが冷凍食品で食べられるのは、私にとっては革命的なことだった。それまで冷凍食品は手作りの出来損ないというか、弁当用だから仕方ないと思っていたのが、手作りよりも楽で美味しいものが出てきたように思う。

www.nichireifoods.co.jp

 私が冷凍食品で最もハマったのが麺類だ。中学生~高校のころは日清の「どん兵衛 鴨だしそば」。高校生から大学卒業あたりまではキンレイの「ラーメン横綱」。時期が重なって大学在学中から卒業後数年くらいまではマルハニチロの「横浜あんかけラーメン」。そしてこの冬はシマダヤの「冷凍 ほうとう」。冬はほうとうばかり買っていた。ほうとうとあんかけラーメンで、7:3くらいの割合で買っていて、時によってはほうとう3個、あんかけ1個を買って、たちまちほうとう1個になった、という具合だった。ハマりすぎだろ……(笑) いつもお世話になっております。

www.nissin.com

www.kinrei.com

www.maruha-nichiro.co.jp

www.shimadaya.co.jp

石川町散歩

 石川町を散歩。欲しいCDが伊勢佐木(いせざき)のブックオフにあったので、横浜に用事があればついでに行こうと思っていました。私の好きな旅番組「世界ふれあい街歩き」ならぬ「横浜ふれあわない街歩き」。

 みなとみらいからレンタサイクルで伊勢佐木モールへ。ブックオフでお目当てのCDを買いました。さらに石川町へ出て、そこから散歩しました。

 駅から坂を上って、山手イタリア山庭園へ。

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今日の夢

 森繁精肉店という店。森繁久彌さんの実家だという(事実とは異なる)。曇りガラスで中は見えず、扉には「お客様のために」というつまらない文句。中に入ると肉屋の前掛けをした背の高い白人と小さな日本人女性がいる。入口の左側にも扉があって、スーパーに通り抜けできるようになっている。体調が良くないからスーパーで野菜でも買って鍋にしようと思い、入ってすぐにある野菜コーナーを見る。本わさびが1600円の半額だというので買ってその場でつまみ食いしたら、干からびたきゅうりだった。青臭くて苦々しい顔になった。