もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

文句はその場で言った方がいい

 おもに仕事での話なのだけど、文句はその場で言った方がいい。例えば仲間の不手際で自分が被害を被ったのなら、それが分かった時点でその人に言う。それも、自分の感情を伝えるのではなくて、自分が受けた被害状況と、相手に「こうして欲しい」ということを淡々と伝えたほうがスムーズに行く。

 まずその場で言うことが大切で、その場で言えば生じた問題に対して何らかの対処がなされる可能性が高い。そうすれば、自分の怒りにも落としどころがつく。しかし、後々になって言うと、自分が犠牲になったままだから怒りは消えないし、もやもやが残ってしまう。そうすると、それまで円満だった人間関係自体にも亀裂が入りかねない。また、周囲からも「なんか文句ばかり言っている人」という印象を持たれかねない。そうすれば味方が減ってしまうかもしれない。

 怒りを伝えるなということではなくて、上手に伝えたほうがいいということだ。それは、すぐに、取ってほしい対策を伝える、ということなのではないかと思う。そのためには、怒りを感じたときこそ、怒りに駆られてはいけない。自分の怒りの出どころを探り、自分は相手にどうしてほしいのかを考えたほうがよい。

 基本的に怒りのフラストレーションは「自分が犠牲になっている」と思うところに端を発すると私は思うので、それを解消するかたちで動いたほうがよいと考えている。

 その点で一番よくないのは、その場では相手にも他人にもニコニコしておいて、その後で仲のいい人に愚痴る、というようなパターンだろう。相手に問題は伝わらないから相手は気づかない、自分の怒りも解消せず、もやもやを抱えたまま、人間関係が悪くなってゆく。となると、その人が同じ問題を繰り返し、その人への負感情が強まる、という悪循環に陥る恐れもある。

 ただしこれは問題が明確な場合でないと使えないので、自分が焦っていてイライラするとか、八つ当たりのような場合には使えない。そういう場合にはまた別のやり方が必要なのだろうけど、例えば「怒りのピークは一瞬だからその一瞬を耐えましょう」などと言ったところで簡単ではない。どうしたものだろうか。