もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

本気で勝ちに行くか、純粋に勝負を楽しむか

 本気で勝ちに行くか、純粋に勝負を楽しむべきか。豪華な景品を前に、一瞬、考えないでもなかった。

 この間の社内パーティーのじゃんけん大会でのことだ。壇上の代表者とのじゃんけんを繰り返し、優勝者は豪華な景品を手にすることが出来る。価格にして5万円以上するのは間違いない。

 じゃんけんを繰り返し2回戦を終えたとき、全体では10名ほどが残り、私の部署の人が4人も残っていた。私は咄嗟にこう考えた。

 「景品を本気で狙うならば、4人のうち3人がバラバラの手を出せば、誰かが確実に当たるよな……」

 まったく、レベルの低いところで損得を常に考えてしまう、欲張りな自分の存在を自嘲してしまうけれど。

 結局、こういう場でそういうずるいことを考えるのも無粋だよな、と思って、運に任せることにした。その結果はまあ酷いもので、4人中4人が綺麗にあいこか負けということで敗退した。

 いやあ、やっぱり戦略をとるべきだったかな。年に一度のイベントだし、確実に勝ちを狙える稀有な状況だったのだから、狙うべきだったかな、としばらく後悔しながら、酒の飲めない私はソフトドリンクと紅茶を飲みまくっていた。