もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

病院のような飲食店、患者の私

 最近飲食チェーン店に行くと病院にいるような気持ちがする瞬間があるのだけど、ウェブ上で検索しても出てこないから、私が勝手に感じているだけなのだろう。例えば松屋の会計などは自動化が進んでいる店舗もあるけれど、「松屋 病院みたい」で調べても全然出てこない。

 いやいや、だって、番号を与えられて呼び出される仕組み、「自分=番号」がパネルに表示されるのを確かめて受け取りに行くところなんか、病院の会計と全く同じ動きではないか。松屋だけじゃなくて、マクドナルドなんかもそうだけど、注文してから待っている間のぼーっとしているときに「ああ、患者みたいだなあ」と思う。

 たしかに、似たようなシステムは昔からあった。例えば、食券を受け取って、番号で呼び出される立ち食いそば屋は今でもある。けれど、そういう店では「患者だなあ」と思うことは全くない。これが、パネルで呼び出されると途端に「患者だなあ」という実感が湧く。

 時系列で言えば飲食店の会計システムが先なのだろうか。病院の会計システムが先なのだろうか。飲食店と病院ではそもそも制度から全く違うけれど、それがこうも似通った仕組みに収斂しているのが面白い。

 以前に「病院のように清潔な回転寿司」について書いたこともあったけど、会計システムに手指消毒用のアルコールもついて、世の中はますます病院化している……なんてしょうもないことを考えながら、牛丼を待っていた。