前回は説明書の一切ないところからオルゴールを組み立てるまでを書いたのだが、それから譜面を作ってみたので記録しておく。
ちなみに私が購入したのはこのムーブメント。中国製の30音(一応参考までに)。
で、まず困ったのは付属のシートにある音名と実際の音が違うということ。このズレでなにが困るかと言うと、音域のなかで作ったつもりが高低はみ出たり、半音が鳴らないということになってくる。
付属のシートでは最低音がC(ド)と印字されているが、実際にはF(ファ)から始まる。また完全に半音階と言うわけでもない。このオルゴールの実際の音域と音階は以下の通り。
実際にはオクターブ高くなるのかな? そこはいい感じになるように修正して頂くということで……。半音階が使えるのはF4-F6の2オクターブ(第1線から上第3線)だけで、それもF4-F5は完全ではない。
で、このなかで音が鳴るように、Musescoreで譜面を作ってみた。
まず、音域を最大限に使うために変ロ長調にした。どちらかを合わせて妥協しようと思ったけれど、最高音と最低音が一致してくれるなんて! 8分の3拍子なのは、「楽々オルガニート」で読み込めるようにするため。(これを書いている時点で)8分の12拍子には対応していないので、エラーになってしまう。
あとは、音をなるべく削る作業に苦労した。強弱があるわけではないので、伴奏がガチャガチャしているとメロディが聞き取れないし、たぶんモーターにも負担がかかって再生できなくなったりする。基本的にはメロディを響かせるように音を選んだつもりではある。
で、これをMIDI形式で書きだし、「楽々オルガニート」で読み込んでなんだかんだ調節して、譜面シートを印刷。そしてカッターで裁断して、そのとおり穴をあけていった。そしてこのツイート。
初試作。オルゴールの全音域を使った。鳴った。 pic.twitter.com/Dqs917aZkb
— Hishaism(どぼん) (@Hishaism) 2020年2月17日
実際にはすごく雑で、弱起の設定を忘れてシートの小節線とずれてしまったり、つなぎ目はセロテープでくっつけただけだったりという問題はあるのだけど、一音も欠かさず(たぶん)、鳴るにはなったので大感動した。あとになって、ターンの部分(5連符の部分、実際の譜面には反映させなかった)も鳴るのではないかと思ったので、作ってみたい。
ちゃんと箱を作って、動画を撮る技術を導入出来たら、動画にしたい……。