もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

目覚まし時計

 最近になって、目覚まし時計はアナログのほうがいいなと気がついた。とにかくアナログのほうがアラームの設定が楽なのだ。デジタルだとアラームを6時から17時に再設定するのはかなり面倒なのだけど、アナログならば1時間戻すだけで済む。片側にしか回せないタイプでも一周回すのはさほど苦労しない。その代わりにアナログ時計では午前午後の区別がないのだが(24時間計でもない限りは)、12時間以上寝ることなどまずないからあんまり関係がない。

 またアナログ時計の良さをあえて理屈っぽく考えるなら、時間を視覚的に把握できるというのも一つ挙げられるだろう。例えば9時から15時と言ったときに、アナログ時計ならパッと見て6時間だとすぐに分かる。あるいは長い時間だなとか短い時間だなというのも視覚的に分かる。

  デジタル時計は、現在の時刻を知るという点では優れているのだが、一日24時間を一区切りとする「時間」を見たり考えようと思ったときにはアナログ時計のほうが分かりやすいし、目覚ましとしてもアナログ時計のほうが設定がしやすく便利だと思う。

 さらに私の使っているデジタル時計の残念な点をいえば、ボタンの反応がかなり悪くなってしまっているところだ。アラームの時刻を設定しようとしても、力いっぱい押し込まないと反応しない。これではアラームの時刻を設定するだけでもかなり面倒だ。なんならアラームを止めるボタンの反応も悪い。横長のボタンで、両端を両方の親指でグッと押し込まないと反応しない。

 結局のところ、それは私が使っているデジタル時計が劣化しているというだけの話ではあるのだが、それでもアナログ時計のほうが私にとっては時計らしい感じがするし、アナログ時計のほうが「時間を刻んでいる」という感じがして好きなのは確かである。

 しかしこんなことに気がつくのに10年以上の時間を要して、最近になってハッと思いついたというのだから、まったく今日まで何をして生きてきたのかよく分からないなと、自分でも思ったりする。