かれこれ20年近く、ドトールへ行くたびにこればかり食べている。「まだ若者である」と自称しているこの私が、20年もである。頻度としては最低月一回、多い時には週5日行ったりして、毎年ゴールド会員程度には消費している*1。ミラノサンドA は私以上のファンも大勢いるだろう人気メニューに違いない。BやCはコロコロ変わっている気がするが、Aはさほど変わっていない。生ハムの塩気とパストラミの肉感、レタスのシャキシャキ感がバランスよくマッチしている。
基本的にドトールのフードでは、ミラノサンドA か、もっと軽く済ませたいときはジャーマンドックを頼んできた*2。あるいはスイーツ系ではミルクレープ一択。あとは気まぐれで違うものを頼むくらいである。
私がミラノサンドA を食べるときにもっとも気にするのが、パンの温かさだ。食べる前、パンを握った瞬間に当たりハズレが分かると言っても過言ではない。
と言うのは、材料から調理手順まで品質管理がなされていれば、食材それ自体の当たりハズレおそらくほとんど無い。調理もおそらくパン以外は焼いたりせずに乗せるだけ。となると、パンの具合にもっとも優劣が出るのだ。
当たりのミラノサンドとは、当然、よく焼かれたパンが焼き立て(トーストされた直後)の状態を保っていることだ。このミラノサンドは外側はパリパリ、中は水分を保って少しモッチリしている。パンの香ばしい香りがして美味しい。
ハズレのミラノサンドは、パンが死んでいる。外側は湿気を含んでシナシナ、中はパサパサ。食いちぎろうにも外側が湿気を含んでいるせいで噛みごたえが非常に悪い。咀嚼するとパサパサのパンが口の中の水分を奪う。これは死んだミラノサンドである。
で、実際に食べてきてどうかというと、ほとんどは死んでいるか死にかけているミラノサンドである。感覚的には、しっかり焼かれたものが出てくるのは3割程度、そこそこにぬるいものが4割、死んだミラノサンドが3割というところだろうか。世のミラノサンドファンの見解を伺ってみたいものである。作り手としては、パンを焼くのはそれほどに負担になるのだろうか。一度ドトールで働いて体験してみたいと思うほどである。
いずれにしても良いミラノサンドが出てきたらラッキー、良い店舗だと思ってチェックするくらいである。当たりとハズレではその美味しさはまったく違うから、パンの温かさはそれくらい重要な問題なのだ。