もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

今日の夢

 小学校にいる。私は病人の学級にいて、ベッドに寝ている。医者と研修医の女の子がなにかを楽しそうに話ながら去ってゆく。しばらくして、わたしは起き上がり、すぐとなりの、以前にいたふつうの学級を訪れる。ふつうの学級では書道をやっていて、好きな字を書いて、他人(他学級も含め)とかぶったら負けというゲームをやっている。Nくんは「馬」という字を書いた。

 

 結果発表、「馬」はかぶっていた。そこでNくんは紙を裏返し、「これは左馬だ」と言い張った。わたしがこっそり「名前も裏返しになってしまったね」と指摘すると、まわりに聞こえてしまいクラス中が大笑いする。わたしはNくんになじられた。聞くところによると、研修医の女の子は「全裸」と書いて見事だれともかぶらなかったらしい。ふたたびクラス中が大笑いに包まれた。

 

 放課後のホームルーム。Iくんと話す。「看護師は注射時に消毒をしなかった」というようなことを言い、わたしが「それはあり得ない、あればとんでもないことだ」と言う。病人の教室にいたわたしには分かると

 

 もとの教室に戻ろうと思い、廊下に出る。ところが病人の教室は「障害者の教室」になっていた。そこにはかつてアルバイト先でお世話になったTさんが、(教師ではなく)アドバイザーとして英語を教えている。Tさんはおばあさん、背丈は低く、いかにも昔の日本人という体型のお年寄りだが、見た目に反してエネルギッシュに動く人である。わたしは「お久しぶりです」と言いたくなったが、ここで言うべきではないと思い、初対面のふりをした。

 

 わたしは自分の席を探すのだけど、わたしの名前が書かれた名札の席に他人が座っている。もう一度よく見ると、机の名札には他人の名前が書いてあった。ようやくわたしの席を見つけて座ると、隣の女の子がこちらを怪訝そうな顔をしてこう聞いてきた。

 

 「あなた、ふつう学級の人よね」

 わたしは、

 「いや、まあ、はは」

 

 と答えた。

 Tさん、いや、T先生はこちらを見逃さなかった。「おしゃべりなあなたに問題だよ!」と、黒板を指差した。わたしは自信満々に答えた。

 

 「SAXとFOXの違いでありますが、SとF、AとOが違うのであります。ではなぜXを同じうしているのかと申しますと、これは数学における変数でありまして、ここに数値を入れるわけであります。つぎにSとFの違いでありますが……」

「もういいッ」

 

 わたしの出番は終わった。

 

 さらに昔のアルバイトの先輩Nさんがやってきた。Nさんは、すらりとした美人という感じだったはずなのだが、なぜか″ギャル″風の出で立ちをしている。あわいピンク色のセーターに、眉の上がキラキラしているのが目立つ。

 

 わたしが居場所でない場所にいるのに驚いたようだった。わたしは病人であって障害者ではないからだ。

 「なにしてるの?」と言われたが、「勉強だよ」と答えた。

 

 続いて女の人がやってきて、教壇のTさんになにかをひそひそと話している。そのあと黒板に一枚の紙を張って去っていった。

 

 どうやら担任であったはずの先生が急遽お休みされたか辞められたという話らしい。女の人が張っていった″わら半紙″には、印刷された罫線に鉛筆で詳細が書かれていた。

 

 その原因は病気で、めまい、高熱などの症状がびっしり書いてある。スイカを食べると決まって吐血する、というのだけ印象に残っている。先生はさぞ辛かろう、と思ったところで目が覚めた。