12月19日、民鉄協(民営鉄道協会)が2019年の「駅と電車内のマナーに関するアンケート」を発表した。通勤・通学人間にとって、他人のマナーというのは常に気になることではある。隣のおじさんが足を広げてこちらの膝をぐりぐり押してきたり、目の前の席に座ろうとしたら横からものすごい強引におじさんが滑り込んで来たり、満員なのに両隣にどでかい手提げを置いて誰も座れないようにする強烈なご婦人がいたり、異様にもこもこしたアウターで幅をとる人がいたり――それくらいは許容したい――とにかく、不満とは言わないまでも「イラッ」とする場面は誰もが一日一度は感じていると思う。というわけで、この調査を通じて世のなかの人のそんな思いを見ながら、私は偏見まみれの独り言をつぶやこうと思う(前置きが長すぎる)。
1位:「座席の座り方」
まずサブタイトルが「迷惑行為の1位は約10年ぶりに『座席の座り方』」。そうですよねー!! いや、ほんとそれ。まあ、10年ぶりとはいえ毎年上位には入っていたと思いますが。
詳細をみると、なかでも「座席を詰めて座らない」ことを迷惑行為として挙げた人が多い。「あれれーー、おかしいぞ? 7人がけなのに、6人しか座ってないよー?」っていう。とくに冬場はかさばる衣服が幅をとる。あと足を広げている人(おもに男性が多い)はなかなか不快ではある。膝をわざとぶつけに来ている節さえある。される女性などは気持ち悪いと感じるんじゃないだろうか。
「座りながら足を伸ばす・組む」のも迷惑ではあるか。ただ私はあまり出くわさない。足を組む方にしても、組めば接触しやすくなるから、それは避けたいと考えて足を引っ込めるのが普通の考えだと思う。そう考えないのはちょっと危ない人と感じて警戒はする。
「寄り掛かってくる」については、私は清潔な人なら放っておくので気にしない。清潔じゃなかったら前かがみになって避けるか席を立つ。むしろ突き飛ばしたりしている人を見ると、そういう人のほうが怖そうだなと思ったりする。
2位:「乗降時のマナー」
もう、お察し。「扉付近から動かない」はよくある。扉のわきの隙間にへばりついている人。フジツボかよ。「奥につめない」も分かるわあ。両端のところで門番みたいに二人立ってて、奥に行けないっていうパターン。「すいません(通してください、の意)」って言ってもイヤホンをしててコミュニケーションがとれない。内心で「突き飛ばしていいですか?」とつぶやきながら奥に行けないままジッと耐えるのが通勤弱者の悲しい日常ではある。
「降りる人を待たずに乗り込む」、これは本当に多い。割り込んだ者勝ち状態になりやすいし、そもそも整列乗車の仕方を守らない(知らない?)人もいる。例えば朝ラッシュで、降りるまで手前で待つようアナウンスされていても、ドアの両脇に立って脇から入り込もうとする人がいる。小学生以下!
そのほか
3位の「荷物の持ち方・置き方」もお察し、4位の「スマートフォン等の使い方」は、選んだ人のうち、具体的な迷惑行為として「歩きながらの使用」と「混雑した車内での使用」を選んだ人で7割を超える。歩きスマホをしながら人ごみや階段をめちゃくちゃ早く歩いている人を見たときはむしろ感嘆したんだけども、たいていは自分の能力を過大に評価しているボンクラばかりなのでうんざりする。
地域別に関東と関西でそれぞれ集計したものもあって、やはり私は関東のほうが感覚的に近い。1位が「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」、2位が「スマートフォン等の使い方(歩きスマホ・混雑時の操作等)」、3位が「乗降時のマナー(扉付近で妨げる等)」となる。関西では「騒々しい会話・はしゃぎまわり」が多いのかと思いきや(偏見失礼)、こちらも1位は「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」。やはり座席をめぐる闘争か。
と、このような調子で、読んでいて思ったことを勢いそのままに書きなぐってしまった。