ノートパソコンACER Aspire 5750 の記憶装置をハードディスク (HDD) からSSDに換装し、クリーンインストールした。ド素人でも出来た。
SSDはその読み書きの速さや衝撃に強い点などなどでHDDよりも優れているものの、出回った当初は価格・容量の問題もあってなかなか手が出なかった。が、いつの間にかどちらの問題も解消されていて、変えない理由が無くなったので、換装することにした。
準備
まずは必要なものを用意した。
つぎに「リカバリディスクの作成」と「必要なデータの退避」を行った。
リカバリディスクの作成には、Acer(メーカー)のヘルプを参照した。いちおうドライバとアプリケーションのバックアップも作っておいたが、使わなかった。
つぎに、必要なデータの退避。メールアカウントの設定やネットワークのプロファイルデータなども含め、「消えたら困るもの」を退避させておくということで、なにげにかなり重要な作業だ。しかしまぁ、最悪、換装さえできればHDDから引っ張り出せばいいかとか思っていた。
わたしの場合はそこまで複雑ではなかったので、比較的すぐに済んだ。
換装
手順は下記サイトを参考にし、おおむねこの手順通りに進んだ。ありがたや。
しいて異なる点をあげれば1点だけ。わたしのAS5750は、本体裏にあるカバーのネジは丸出しで、隠されていなかった。シールはネジの横に貼ってあった。つまりちょっとだけ親切だった。
HDDを外すのに少し手間取ったものの、プラスチックカバーを引っ張りつつ、マウント(HDDを固定している金属のフレーム)を少し動かすと難なく外れた。
クリーンインストール
メーカーのヘルプを見た。この通りに進んだ。
ヘルプが消えた時に備えて最低限抜粋すると(そんなことは起きないと思うが……)、
- F2キーを複数回押し、BIOS画面を起動
- BIOS画面で「USB CDROM:」または「ATAPI CDROM:」の後に光学ドライブの型番が表示されている事を確認
- 十字キーの↓(下矢印)でリカバリメージの入ったドライブにカーソルを合わせ、F6を押してリストの1番目に移動
- 全ての設定が終わったらF10キーを押す。 「Save configuration changes and exit now?」(変更を保存して終了しますか?)というメッセージが表示されるので、「Yes」を選択して設定を保存
これであとは説明に従ってリカバリを進めるだけとなる。ここでヘルプによれば、
マイドキュメント等に保存されたユーザーデータを残したままWindowsのみ上書きインストールする場合はaの手順を、Cドライブに保存されたすべてのデータを消去後、Windowsを再インストールし工場出荷時の状態に復元する場合はbの手順をご覧ください
とあるのだが、SSDに置き換えているので「保存されたデータ」もくそもないのでは……。と思いつつも、bの手順(データ消去後に再インストール)をとることにした。
「オペレーティングシステムを工場出荷時の状態に復元」を選択し、あとは流れに身を任せる。
結果:成功
まっさらなWindows7 が戻ってきた。アップデートの過程でなんども再起動するわけだが、この起動がとんでもなく早い。わたしは感動した。
あとはアップデートに次ぐアップデート、スマホによる認証に次ぐ認証に次ぐ認証を繰り返し繰り返し、気が遠くなってきたころにようやく現代的なWindows 10 の環境にたどり着いた。ベンチマークなどは上記サイトによる報告があるので省略する(やる能力がない)。
別の選択肢
別の方法としては、もちろん新しいパソコンを買うという選択肢もあった。だがわたしはこのAS5750の性能にほとんど不満はなかった*1ので、新調するよりはSSDに換装するほうがよいと考えた。FPSや3Dのモデリングなどをやるわけではないし、実際1万円少しで大満足の結果を得た。
あるいは、クローンディスクを作成する方法もあるらしい。HDDのデータをSSD側に全部移し切ってから起動するということだろうか。以前の環境をそっくりそのまま再現したい場合はこちらのほうがよさそうだ。
わたしがクリーンインストールを選んだのは、正直ソフトやデバイスが多すぎて自分でも把握しきれていなかったからだ。つまり部屋がとっ散らかったので「汚物は消毒だ~~!!」を決行したわけである。おそらくそれによって失ったものはこれから気づくだろうが、とにかく汚物を一掃してスッキリした。それがパフォーマンスの改善にも寄与している……と思いたい。
あとは、これからピアノ音源 Ivory American Concert D を入れるのだが、これがDVD7枚分あってなかなか待ち遠しい。
*1:HDDは読み書きが遅いためピアノ音源が悲鳴を上げる点だけが不満だった