もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

駄文

趣味は料理

料理は楽しい。あるときには強火で一気に、あるときはじっくり弱火で、あるときは大胆に目分量で、あるときは正確に計量する。料理には、静の料理と動の料理があるのではないかと思う。 例えば、一瞬でカタがつく料理は、アクション映画のバトルシーンのよう…

怒りと発散

怒りが「爆発」するなんて大間違いだと思う。だって、「爆発」したってエネルギーが放散するわけじゃないんだもの。怒りを爆発させてスッキリするどころか、むしろ燃料がそそがれて大炎上という感じ。 例えば、最初は怒っていないのに、怒りを口にしているう…

本を読み書評を書くこと

アドラーとドーレンの『本を読む本』を読んだので、感想も兼ねて「本を読み書評を書くこと」について考えてみたいと思う。 本を読む本 なぜ本を読むのか。先日もちょっと書いたけれど、読書家ではないにしても本を読む人なら避けては通れない問題だと思う。…

僕の好きな本 (2)

その1から続き。 文章が好き 第三に、文章が好きであることだ。さらに言えば書き手その人が好きだということ。これは自分が楽しいと思うかどうかということに尽きる。小説を好む人に一番多そうな理由なのだけど、自分の場合にはエッセイに一番多い。そもそも…

僕の好きな本 (1)

良書という言葉があるけれど、良い書とはなんだろうかと思った。そこで、自分にとって良い本とはなにかということについて、本を簡単に取り上げながら書いてみようと思う。それは「読書かくあるべし」というような話ではまったくない。むしろそういう模範的…

考えること――職業に貴賎無し

「職業に貴賎無し」とよく言う。これはこういう意味だと僕は思っている。世の中にはさまざまな職業をなりわいとする人がいて、それぞれがいろいろなかたちで社会を支えている。人が「貴」という職業であろうと、「賎」という職業であろうと、それが無くなっ…

好きなこと――人間観察

もしも、目の前を並んで歩く二人が道を譲ってくれなかったら。ふつうなら「すみません」と言えば片付く話だけど、言い出せないこともある。あまりに楽しげに話していて、僕が割り込むのが申し訳ないような気がしてしまう。咳き込んで気がついてもらうという…

春夏秋冬

小学1年生のときだった。担任の先生が風邪で休んでいて、時限ごとにほかの学級から先生が入れ替わりでやってきた。その時限は3年を担当している先生が来ていた。何の科目だったのかはさっぱり覚えていないけれど、上級生を担当している先生というのはそれだ…

おかわり競争

今週のお題「給食」 給食といえば少なくとも年間200回は食べるものだから、思い出もそれだけあって当然だろう。けれどいま思い返してみると、僕にとって給食とは競争そのものだった。牛乳や食べもののおかわりをめぐる競争、これが一番思い出に残っている。 …

回転寿司の思い出

回転寿司というのはごちそうだったから、行った時のことは今でもほとんど覚えている。 小学五年生ぐらいのとき、回転寿司屋に行ったことがあった。レーンは二段構えで、下には湯呑みが流れ、上は寿司が流れている。 両親に続いて席に座ると、さっそく僕は鉄…

優しい彼の怒り

目の前をなにかがうろつく。第一に邪魔だと思い、第二に冬の厳しさが足りないのかと思いを巡らせる。それから、ごまつぶ程度の小さな虫、まあよく生きてるなと思いむやみに殺す必要もないから逃がそうと思った。窓を開け、「さあ、小さな命よ、外へお行きな…