もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

メモ――コーヒーは、愛のように甘い

おいしいコーヒーは、

夜のように黒く、
地獄のように熱く、
恋のように甘い
――ミハイル・A・バクーニン (1714-1876)
さかのぼると、
悪魔のように黒く、
地獄のように熱く、
天使のように純粋で、
恋のように甘い
――タレーラン・ペリゴール (1754-1838)
さかのぼると、
夜のように黒く
心のように熱く
花のように純粋で
恋のように甘い
――ヴェネチアに伝わることわざ
さかのぼると、
地獄のように熱く
インクのように黒く
愛のように甘い
――アラブ諸国に伝わることわざ

*) 以上は、島村菜津「バール、コーヒー、イタリア人――グローバル化もなんのその」,光文社新書(296), 2007, pp. 169-173. より


1911年に開業した「カフェー・パウリスタ」のキャッチコピー「鬼の如く黒く、恋の如く甘く、地獄の如く熱きコーヒー」は、ペリゴールの言葉ととても似ている。このキャッチコピーは広く知られたそうだけれど、源流をたどると、かなり古いのではないかと思う(だれかが調べてくれていそうだけど分からない)。

ちなみに著者いわく、イタリアのバールでは、砂糖を2杯も3杯も入れるおじさんをよく見かけるのだそう。そりゃ甘いわけです。