もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

ギザ十は天下の回りもの

 ギザ十は天下を回る。手元にやってきたときには、少しばかり嬉しくなって、大切にしようと思って小銭入れの中にしまっておくのだが、気がつくといつの間にか居なくなっている。そしてそれが誰かの手元に流れ、回ってゆく。

 金と比べれば、ギザ十をあえて貯め込もうという人は、多くはないだろう。金の流れに比べれば、ギザ十はよほど清らかだ。人の欲に縛られることなく、自由に流れてゆく。

 もっとも、ギザ十がヤフーオークションで売られていたりもするわけだが、大半の人はそこまで関心を持たないだろうから、やはりギザ十は天下の回りものである、という説を、私は推したい。