今週のお題「この夏よく食べたもの」
間違いなく、大戸屋である。とりわけ、各メニューに200円を追加して注文する、麦みそ汁である。夏場にヘルシー(健康的)な食事を求めて、大戸屋の青い看板を見ると足が勝手に向かうようになっている。
かつて学生時代の私の夏は、オリジン弁当の150円(当時)のでっかい紅鮭おにぎりと共にあり、アルバイトを始めてからはロイヤルホストと共にあり、そして社会人と呼ばれる立場になって長い今の私は、大戸屋によって造られていると言っても過言ではない。この外食遍歴も一つ一つに思い出があるのだが、恐ろしいほどつまらないので別の機会に書くことにする。
ちなみに大戸屋のメインメニューで言えば、蒸し鶏の生姜ねぎのやつか、大戸屋風チキン南蛮か、ばくだん丼、必ずこの三択である。この三つに必ず、麦みそ汁をつけるから、頻度としては麦みそ汁がダントツでナンバーワンである。
まず、職場に近く、夏場なので健康的な食事を、となると、夕飯の選択肢は大戸屋一択になる(本当に?)。次に、メインに挙げた三つの料理は、比較的さっぱりしている料理である。少しガッツリ行きたいときはチキン南蛮を頼むが、これもピクルスか何かの酸味があって案外さっぱりしている。そして不足しがちな野菜を食べたいとなれば、もはや麦みそ汁を頼むしかない(他のメニューで野菜が多いのは、野菜と黒酢あんくらいだと思うが、あまり好きな組み合わせではない)。
ということで、2日に一回くらいは大戸屋に行ったと思う。コロワイドの傘下に入ってから露骨に路線変更が行われ、プルコギ丼などをやり始めたあたりから、「かあさんの味」からはますます遠ざかりつつあるとは思う。最後の砦は「ばくだん丼」と「かあさん煮」ではないだろうか(などと書いたら、大戸屋ファンに怒られそうだが)。減塩に配慮した野菜の蒸籠蒸しなど大好きだったのだが、もはやあんな面倒臭いメニューは出てこないだろう。
つい批判的なことを書いてしまったが……ともかく、麦みそ汁とばくだん丼があるうちは、来年の夏も、大戸屋の世話になるであろう。