もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

10/5-6 湯西川温泉へ行く

 10月5-6日と休みになったので、以前から行きたかった湯西川温泉を訪れた。鬼怒川温泉の先にあって穴場の温泉郷

 都心から湯西川温泉へ行くには、まず浅草からリバティ会津に乗り、鬼怒川温泉駅を超えて湯西川温泉駅で下車する。乗車券は浅草から2100円(執筆時点では)。特急券はウェブサイトで購入するとチケットレスで乗れる(乗務員には、購入後送られてきたメールを提示する)。平日なのもあって列車内は混雑しておらず、ゆったりと過ごすことができた。

 ほとんどの人は鬼怒川温泉駅で降り、残った3組くらいの人たちも手前の川治湯元駅で降り、最後に私と女性の二人組だけが残った。やはり、私のように手ごろな穴場を求める人はたまに居る。

 湯西川温泉駅はトンネルの中にあり、階段を上がると野岩鉄道のマスコット八汐みよりちゃんが出迎えてくれる。改札のお姉さんに切符を渡し、バス停に向かうと、ちょうどよくバスが来た。

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湯西川温泉駅

 実は湯西川温泉へ行くには、駅からさらにバスに乗らなければならない。バスで25分ほどかけて、ようやく温泉地にたどり着く。それでも2011年に新道が作られてずいぶん短縮されたという。バスの道中はトンネルがいくつもあり、かつてはこれを一々迂回していたのかと思うと気が遠くなる。

 ちなみに日光交通バスはパスモ未対応、現金で930円かかる(執筆時点では)。また昔ながらの整理券システムで、硬貨の両替なども慣れていないと手間取る。少々高いが、鬼怒川・江戸村・湯西川2日間フリーパスを購入しておいたほうがかなり楽だと思う。

 バスの中で郷土の歴史を紹介する自動放送が流れるのだが、トンネルを行くバスの轟音で全く聞こえなかった(笑)

 終点の湯西川温泉へ降り立つと、空気はますます冷え込んで、鼻が赤くなるほどだった。あたりを歩いていると、観光地化されていない温泉地がかえって新鮮に感じられた。

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湯西川温泉

 今回宿泊した「平家本陣」はリニューアルされたのか綺麗なホテルで、マイステイズ系列とのこと、都心をはじめビジネスホテルのイメージが強かったので、こんな辺鄙なところにもあるのかと驚いた。

 夕食は囲炉裏のあるレストランで、大広間に無理やり作ったような具合で、囲炉裏のある長机がいくつも並んでいた。そのだだっ広い空間に、私と、見知らぬ老人一人と、年配の夫婦が、ぽつんぽつんと距離を置いて、ちんまりと座っていた。稼働はかなり低そうだったが、紅葉もあり、旅行割もあり、多少は盛り上がってくるだろうと思う。串刺しのヤマメを齧りながら、明日の旅程を考えるのも楽しかった。

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平家本陣で、いろり炭火焼き「鶏炭火焼&鹿肉しゃぶしゃぶ」コース

 大浴場も休憩室に男性一人いたけれど、完全に貸切状態で誰も来なかった。サウナも露天風呂も独り占め、最高! しかし露天風呂は外気が寒すぎてお湯がぬるくなっていた。

 朝食はおかゆを中心としたメニューで、かなりボリュームがあった。希望で白米も頼んだが、おかゆの嵩が半端じゃない(笑)

 帰りは湯西川温泉駅まで歩いたが、バスで25分の距離、なかなか苦労した。道中は完全に車道で、数百メートルから1キロに渡るトンネルをいくつも潜り抜けた(交通は殆ど無いが、危険)。電球が切れて完全に暗闇になっているところもあり、スマホのライトを使ったり、通り過ぎる車のライトを頼りにして、何とか辿り着いた。時間も午前いっぱいかかり、こりゃダメだと反省。

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先の見えないトンネル(危険!)

 湖畔に蕎麦屋があるというので行きたかったが、いかんせん徒歩では行けない(距離的には行けなくもないが、途中長いトンネルがあり、大型トラックが行き来するので非常に危険。しかも雨だった)。旧道とおぼしき迂回路もあったが、長年放置されていて危険そうだったので引き返した。今度はバスで訪れようと思う。

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道の駅で鴨せいろと鹿肉コロッケ

 それから帰りの電車まで道の駅でおみやげを買い、食事をし、ぼーっとしながら時間を潰した。おみやげは平家最中と、ヤマミツバチのはちみつと、何故かチョコレート。

 帰りはリバティ会津を予約していたのだが、他人と接しないように席を選んだのに、わざわざ私の真ん前の席をとったおじさんが居た。他にも席はあるのに、なぜ……。

 それからは、ポテチをつまみ、下今市では転車台を回転する蒸気機関車を見ながら、日光方面から来る列車との連結作業の合間にいなりを買い、やりたい放題で楽しく過ごした。いつもは帰りの電車内では眠ってしまうのだが、不思議と眠くならなかった。