もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

私は叫んだ、「シチューが食べたい!」

若い頃の日記が出てきた。2012年8月、8年前だ。

 

 

いやー、うちのお父さんはカレーが大好きでして。
この夏にもたびたびカレーを作って下さる。
が、僕は断然シチュー派です。
2012年8月15日17時時点の脳細胞会議の議決によれば、47億対1億でシチューの勝利です。

 で、カレーが続けば続くほど「シチューが食べたい!」と思うわけです。もちろんホワイトシチューです。作ってくれるのはクレアおばさんじゃあなくたっていいんです。
でも、お父さんはところどころで絵に描いたようなB型っぷりを発揮しておりまして、もうカレー以外はアウトオブ眼中のようであります。

 そこでですね、もし僕がささやかな音楽家であれば、まず「私は叫んだ、『シチューが食べたい!』」という、駄作のオペレッタを作ります。これは、偶然ある手柄を挙げた鼻たれ坊主が、王様から「褒美をやる、何が欲しい」と尋ねられたのに対して、迷わず「シチューが食べたい」を答えたことに感銘を受けた王様が、その坊主に一生分のシチューを送りつけてやったと言う幸せな物語です。

 この劇はなぜか世界中のシチュー派の心を打ち、この曲はとりあえず大ヒットします。
そこから、作中の一曲を主題にした「”ああ、僕の恋人、シチュー”の主題による大幻想曲」を作り、ありったけの技巧をぶち込みます。これは、両手から十本の指が生えている人が全精力を費やして演奏するぐらいの難曲です。

 この大ヒットを父親が耳にし、その曲を聴いた父親、あのカレー派の権化である父親に「良く考えてみれば、この曲からは、シチューを囲む温かな家庭の光景が、ありありと想像できる」と言わしめます。

 めでたしめでたし。


注1)この人は暑すぎて頭がおかしくなっています
注2)カレー好きな人、真面目な人、注1)によりスルーしてください
注3)怒らないでください
注4)ちなみに、レトルトのシチューをお披露目したところ、とたんに不機嫌になりました

2020年6月30日追記:いまだにカレーばっかり作っているみたいです