もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

「源」で終わる言葉から

えん‐げん【淵源】

〔名〕
① 物事の起こり基づくところ。物事が成り立っているそのもと。根本。根源。
玉葉‐文治元年(1185)一二月二七日「今度天下之草創也。尤可レ被レ究二行淵源一候」 〔班固‐典引〕
② (━する) 物事がそれに基づいて成り立つこと。
※淡窓詩話(19C中)下「古人の詩の淵源する処」

そくげん【塞源】

〔名〕 スル
〔左氏伝 昭公九年〕
根源をふさいで害を断つこと。 「抜本-」

か‐げん クヮ‥【禍源】

〔名〕
災いの生ずる根源。禍根。
※郵便報知新聞‐明治一四年(1881)一一月一四日「斯(かか)る禍源(クハゲン)のあるとも知らぬ車夫ルフブルは」

しん‐げん【心源】

〔名〕
(心は万法の根源であるところから) 仏語。心。
※本朝麗藻(1010か)下・贈心公古調詩〈具平親王〉「収レ涙倩思量、遠哉君心源」
※ささめごと(1463‐64頃)下「歌の眼(まなこ)ある人なき人ありとなり。心源の至れる人はあるなるべし」 〔顔真卿‐五言月夜啜茶聯句〕

きゅう‐げん キフ‥【給源】

〔名〕
供給するみなもと。出てくるもと。供給の源泉。
※生物と無生物の間(1956)〈川喜田愛郎〉一「そのウイルスがちょうどうまい時期に血液に出て、蚊に対する給源になるとは」

 

 淵源という言葉が好きでちょいちょい使う。起源、とくに根源という言葉とはニュアンスも近いのだけど、淵源というとやはり水をイメージする。大元のところから、流れ流れて今がある。それを遡って淵源へ向かう、そんなイメージ。

 ……気のせいです。