もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

エレベーターの気まずさについて

 エレベーターの気まずさのほとんどは、ボタンを押す人間と、ボタンを押さない人間がいることに由来する。どちらが正しいかと言う話ではないし、押さないからケシカランと言う話でもない。価値観の問題だろう。

 わたしが気になるのは、「自分が操作パネルの前に居る場合、他人のために操作を行なうか否か」と言う点に尽きる。ついでではあっても他人のために操作を行うかどうか。それはなにも他人のために操作しないからケシカランとかそういう話ではなくて(答えを出したいとも思わない)、実際にどう行動するのかを知りたい。

 実態はどうなのか、アンケートなどがないか探してみた。(1)@niftyの「エレベーターについてのアンケート・ランキング(2015年11月6日)」と(2)日本エレベーター協会の「エレベーターの日『安全利用キャンペーン』アンケート(2016年度版)(pdf)」が見つかった。結論だけ書くと、いずれも「閉まるボタンを押す人が多い(1の調査でだいたい3000人の6割近く、2でだいたい13000人の96%にのぼる)」ことは分かるのだけど、「他人のために」という点と「操作全般を行なうか」という点が確認できない。閉まるボタンを押すのはただ単に自分が早く降りたいだけかもしれないし、閉まるボタンを押すからと言って他人から階数を聞いてボタンを押すとは限らない。

 わたし自身は場合によってなんとなく使い分けている。例えば、マンションで誰かが乗ってきたら、たいていは「何階ですか?」と聞いて押す。仕事場でもそうする。けれど、それ以外だと人を見て判断する。自分で押したいという人は人がパネルの前に居ても勝手に手を伸ばして押すし、会話もしたくないという人は目も合わせないし、合っても反らすからすぐに分かる。それは決して多くないように思うけれど、そういうことがあると少し残念な気持ちになる。