もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

”「必ずしも結婚する必要ない」7割近くに”について

  恥を承知で疑問を書こうと思う。”「必ずしも結婚する必要ない」7割近くに”というニュースがやっていたけれど、7割という数字はどうなのかなぁと感じた。

 まず選択肢に違和感を覚えた。「必ずしも結婚する必要はない」と「人は結婚するのが当たり前だ」では、よほど結婚を強く支持する人しか「当たり前」は選ばないだろう。「した方がよい」と思う人も、消極的に前者を選ぶかもしれない。したがって前者(必ずしも結婚する必要はない)が過大に出やすいのではないかと、直感的には感じる。

 すこし対象は違う*1けれど、例えば内閣府の調査*2では、「結婚はした方がよい」が5割以上(56.5%)居てもっとも多い。次いで「結婚・同棲・恋人はいずれも、必ずしも必要ではない」が21.8%.「結婚は必ずするべきだ」は9%で少ない。全体的には、”結婚という形態にはこだわらずとも、同棲・恋人といったパートナーの必要性を支持する人”が7割以上いる結果になっている。

 わたしの調べてみた印象をまとめると、まず、”「必ずしも結婚する必要ない」7割”とはいうけれど、それは結婚という制度が必要ないという話ではないということ。つぎに、”パートナーが必要で、出来たら結婚したほうがいいよね”という価値観はおおむね支持されているまんまなのでは、ということ。実際どうなのかなぁ。

*1:調査対象は20-49歳の男女、NHK調査は16歳以上

*2:平成27年度少子化社会に関する国際意識調査報告書 図.II-1.ほかにも結婚に関する意識調査はあるけれど新しいので