もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

今日の夢

 小さなバーで酒を飲んでいる。街へ出ると外は夜だった。

 自宅に男性がやってくる。黒いスーツ姿だった。その人は犬を連れていた。詳しくはないがゴールデン・レトリバーらしい。話によると6歳のメスだという。「けっこうな歳だな」と思ったが、男によればそうでもないらしい。わたしは犬が苦手で、さりとて追い返すこともできず、恐る恐る犬を歓迎するそぶりを見せた。すると犬は寄ってきて、わたしの手をなめた。それから腹を見せる犬をなでたり、頭をなでたりした。親しみも湧いたが、犬の骨はこうなっているのか、などとも思った。やがて男がやってきて、犬を引き取っていった。玄関に一人取り残されたわたしは犬が気になってドアを開けた。すると男は隣の家を訪れていた。

 寺院の境内で、なぜか野球をしている。誰かが打ったボールを、なぜか新庄選手が取りに行く。張り合うように体格のいい男がそれを追う。ふたりは寺院の奥にある急峻な山道に入り、それでもなお我先にと競い合う。やがて試合中止の知らせが聴こえてきて、新庄選手が引きさがるのだけど男はボールを追いつづけた。

 真っ暗な学校。狭い廊下に男が居て、「医者は呼ばなくていい」と言う。わたしは走り出し、「ならば聖職者を呼ぶ」と彼に向かって叫ぶ。彼は「いい!」と言いながら追いかけてくる。階段を飛ぶように降り、廊下を走る。気がつけば、廊下のあちこちに褐色の吐瀉物が散らばっていた。

 教室に軍楽隊が居る。彼らは音楽を鳴らしながら退場する。彼らが居たところの後ろに外国人の女子生徒が居て、よく見ると白黒映画で見覚えのある古い女優たちだった。ピアノがあったのでわたしはエルガーの「威風堂々第一番」をピアノにアレンジして弾いた。すると彼女らは初めて聞いたというように顔を輝かせ、これを弾きたいと伝えてきた。それは言葉でも文字でもなく思念だった。わたしはどこからか楽譜を取り出し、パイプと板で出来た机の上に置いた。彼女たちがその楽譜をまじまじ見つめるのを見ながら、わたしは教室を出た。