もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

映画「いつだってやめられる」

映画「いつだってやめられる」を見た。

映画『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』公式サイト

脅されて脱法ドラッグを製造し捕まっていた「研究者ギャング」たちが、今度は警察のために脱法ドラッグの摘発に協力。前科抹消、キレイな身になるために奮闘するのだけど……。という話。

 

ギャングと言っても彼らは科学者で、しかもそれぞれなかなかにマイナーな分野の第一人者。私のお気に入りは「解釈論的記号学者」と「ラテン碑銘学者」。あの雰囲気どこから出せるんだ。

 

犯人を車で追いかけるさなか、運転手のラテン碑銘学者が遺跡を破壊してしまって発狂。「うわああああああ」「大丈夫、あれはオリジナルではない」「オリジナルだっ!」みたいなやりとりが最高に笑った。

 

まあ、世の中の動きに翻弄される科学者というのは、日本でもとても現実的なテーマなのだけど、そこに夫婦愛をぶちこみ、さらに笑いにしてしまうセンスが私は好き。

 

ろくでなしの夫がいて、妻と破局寸前なのだけど、最後の最後で夫の一途さを信じる妻の懐の深さ。これは日本とは違う感性だな、イタリアらしいな、と勝手に思った。

 

精神病院の閉鎖法案を背景にした「人生ここにあり」という映画もそうだけど、社会的な話題を笑いに変える力。精神病患者をおとしめることなく笑いを生み出す。……いや、結構自虐的なネタはさんでた気がする(笑)

 

印象に残った単語。

basta!(もうたくさん!)

cazzo!(くそ! (使っちゃだめ))

graffio(かすり傷)

 

この言葉が出てくる場面笑ったー。