もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

「オペレッタ」

05/01 : ジャック・ルシューズ「オペレッタ

 このようなわけで、オペレッタは、不ぞろいな魅力や、不意に何かがおこることの面白さや、陰にかくれて会っているかわいい女性の見せる甘美な優美さを、これまで保ち続けてきたし、これからも保ち続けることだろう。それらは、どこかの隅っこで、公言せずにひそひそ声で打ち明けるようなもので、つんと反り返った鼻に乗っかっている、抗しがたい、まったく魅力的な、永遠のアヴァンチュールの美しいシンボルであり続ける。 (本書p. 171 : 1924年, ロベール・フレルスによる記事)
 フランスやイタリアのオペレッタを中心に、アメリカのミュージカルやスペインのサルスエラを含めた、娯楽という「微笑み」のための作品と、それを手掛けた作曲家を紹介しています。「天国と地獄」で有名な「地獄のオルフェ」を手掛けたオッフェンバックファウストのパロディ作品「小さなファウスト」などを手掛けたエルヴェ。彼らはときに、笑いをつうじて社会のさまざまな問題を指摘し、聴衆は笑いながらそれに共感を示しました。
 それでは、オペラとオペレッタにはどのような違いがあるのでしょうか。