もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

電車の色

 電車の色が違う、と泣きわめいている子どもがいた。その子は有楽町線副都心線の電車が好きらしく、西武の、青色のラインが入った電車はお気に召さなかったらしい。ああ、自分もそうだったなあ、と思った。

 小さいころ、「黄緑(山手線)がいい、緑はやだ」と大宮駅で叫んだ記憶がある。もっとも、大宮駅で山手線に乗れるはずもないのだけど。色の好みとしては、強い色、暗い色が嫌いで、黄緑やオレンジが好きだった気がする。金運が良くなるとテレビで見て黄色が好きになった時期が一週間くらいあったけど、目が痛くなってブームは過ぎ去った。

 電車で言えば、音にも好き嫌いがあって、西武の青色の電車の音は好きだった。反対に、色も音も嫌いな電車と言うのもあって、それは白地に赤と黒のラインがはしっている電車だった。それは自分が墓参りに行くたびに使う路線の電車で、運悪くその電車にあたると心底落胆していたのを思い出す。今では昔ほど嫌いと言う訳ではないけど、乗りたくないという思いが結構あるから、子ども時代の好き嫌いというのは結構影響するんだな、と思ったりもする。