もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

墓場のような図書館

 どうも近所の図書館が勉強をする人ばかりで面白くない。勉強が悪いというのではなくて、空間として面白くない。これでは図書館を訪れる子どもたちも、本に対して嫌なイメージを抱いてしまうのではなかろうか、と思います。新しい図書館をつくるなら、その点も視野に入れてほしい。

 墓場のような図書館、と、わたしはからかって呼ぶのですが、本当に静かなんですよ。にぎやかなのは、受付に言いがかりをつける人くらいです。正直に言って、「しゃべるな」という暗黙のルールが必要なほど高度な作業を行なうような図書館ではないでしょう。もっと気軽に本に接することのできる場所であるべきだと考えます。もちろん勉強をする人は迷惑するかもしれませんが、それだって、ここは勉強をするためだけの図書館かと考えてみる必要があると思います。それに、エリアで分けることも可能でしょう。

 子どもへの読み聞かせや児童書の充実という取り組みは素晴らしいことですが、それならば子どもが本を楽しむことのできる図書館にすべきではないでしょうか。本というものと楽しい記憶が結びつけば、成長したときにも図書館を身近に感じてくれるかもしれません。そういう革新のチャンスが、今まさに来ているのです。いくら新しかろうが、綺麗であろうが、そういう根本のところを問い直さなければ、新しい墓場が増えるということにしかならないとわたしは思います。

 と、『知の広場』を読んで発奮した。

知の広場――図書館と自由

知の広場――図書館と自由