もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

今日の夢

江の島

 江の島、海が見える食堂にいる。その景観から人気を博しており、平日というのも関係なく繁盛している。黒系の床に明るい茶色のテーブルとイスが映える。女性の友人と海鮮丼を食べていると、隣の座席に親子連れがやってくる。つばの大きな帽子(白・またはベージュ)を母親らしき人はこちらを向いて黙って一礼し、子どもを座らせてどこかへ行ってしまった。トイレへ行ったのだろうかと思いつつ、友人と雑談をしていたのだが、なかなか帰ってこないのでいよいよ気になった。と、その気配を察したかのように少年が口を開いた。

「彼女は母親ではないんだ」

 いつの間にか彼自身の手元に運ばれてきた海鮮丼を食べながら、少年は平然と語る。さらに少年は僕に問う。

「君にとって、母親とはなんだい」

 その幼稚な顔から出てくるとは思えない質問に驚く。「きみはいったい何者なのか」「その質問はどういうことか」。あらゆる疑問がうずまいて考えがまとまらない。友人が口を開く。

「見て、XXX(現象の名前)」

 青黒い空の真ん中に巨大な光源があり、その周辺だけが青空になって際立っている。まるで崖が光によって切り開いたような眺めだ。ここで少年と意見が揃った。

「僕たちは、このために生きているんだ」

研究施設

戦闘

 ある研究施設の吹き抜けになった広場で戦っている。相手は白衣姿の剣術使い。序盤はややこちらが優勢なのだが、やがて押し返される。「これはハリウッド映画のパターンそのままじゃないか」と思いながら、逃走を決意。どうやら自分はスパイとしてそこに潜入し、何らかの破壊工作を完遂したらしい。彼と戦う必要はないらしい。

 通路へ走り込み、非常階段に通じるオレンジ色の扉を開ける。非常階段はオレンジ色に塗られており、金属的な質感の素材で出来ている。らせんを上り、先の剣術使いは追いかけてくる。5回6回とぐるぐる回るうちに目が回ってくる。ある階で扉を開け、通路を走り、また別の階段を上る。途中で階段に座り込んでいる女性がいる。褐色の肌に金色の髪。どうやら昏睡状態にあるらしい。彼女らのうえを飛び越し、幅広い扉を開ける。

 ここは実験棟の滑走路らしい。20畳ほど、会議室かという程度の広さで、床はコンクリート。部屋の四隅とそれぞれの中間に大きな柱の存在を示すでっぱりがある。部屋の中央にまるでラジコンの飛行機のような乗り物が2機。どうみてもプロペラのおもちゃだ。こんなものに乗れるのだろうかと不安になる。飛行機の右側に会議用のテーブルがあり、パソコンを開いて作業をしている男性がいる。なぜか知らないが、彼は僕の逃走を支援してくれるらしい。

「そのXXX(飛行機とは似て非なる乗り物の名前。ここでは便宜のため飛行機と呼ぶ)につかまってください。操縦は体重移動で行います」

 部屋の奥、壁だと思っていた部分が音を立てて開く。日の出と冷たい風がいっぺんに入り込んでくる。飛行機につかまり、エンジンを動かす。彼に礼を言いながら飛行機はゆっくりと加速する。(明らかに滑走距離と速度が足りないが)外海へと飛び立つ。時速にして30Km程度しか出ていないのではないだろうか。なぜ飛べているのかが理解できないほど遅い。わなわなしながら振り返ると、飛び立った部屋を警察官が埋め尽くしており、こちらに向かって拳銃を発砲している(この時点からなぜか敵が警察官になっている)。

逃走

 陸地が見えてきた。あいかわらずの遅さで上空をゆく。気がつくと、ラジコンといえども硬質だった乗り物がいっそうちっぽけになり、もはや空気を入れるビニルのおもちゃになっていた。岸壁が険しくそびえ、森が現れたかと思うとたちまち斜面に建つ団地が姿を現す。驚き急上昇したのだが、そのせいで速度を失ってしまう。団地の上を抜けると、住宅が並んでいる。このあたりで警察官に見つかる。引き続き、研究施設とこの普通の街の近さに恐ろしさを感じつつ、上空からあたりを見回してゆく。この周辺唯一の二車線道路の通りにはコンビニがあり、さらに先は鉄道にぶつかり、線路に沿いながら駅まで通じている。と、そこまで確かめたところでふたたび警察官が3人現れる。もっと早く逃げたいのだが、この乗り物は相変わらず遅い。が、歩きよりは速いので使わざるを得ない。

光学迷彩

 なにがどうなったのか、何とか逃げおおせたところで仲間から光学迷彩服をさずかる。黒色に関節の箇所などに銀色の素材が張りつけられており、光学迷彩というには派手な印象を与える。格好としては服というよりも透明マントに近い。全身を広げるとムササビのようになって滑空能力がある。

 パーティー会場に潜入する。ある外国のファッションブランドが主催するパーティーだが、先の研究施設の情報交換の場になっている。準備中なので関係者以外は入れないはずなのだが、光学迷彩を使って入る。入り口を抜けるとまず真正面に巨大なシャンデリアが目に入る。下にホール全体を見渡すことができ、彼女ら自身も着飾った係員が奔走している。中央にはガラスで作られたカウンターがある。さっそく飛び上がって滑空し、シャンデリアの上で待機する。