もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

「いい度胸をしてるね」

選挙でやたらと覚えていることがあるのだが、それは中学生くらいのころに街頭演説の真ん前を横切ったときの記憶だ。夏日だったような気がする。私は地元の駅に急いでいたのだが、なんだか多くの人が集まっているなあ、とは思っていた。急いでいたから選挙の…

「ママがもうこの世界にいなくても」

「ママがもうこの世界にいなくても」を読んだ。若くして大腸がんになった女性の日記……と説明するのはたやすいのだけど、やっぱりこういう本は「打ちのめされるようなすごい本」だ。 私は遠藤和のどかさんの生き様を胸に刻んだ。幼いころ、周りの人がみんな「…

エスカレーターの悲しみ

ぼやき。 東京のエスカレーターは、本当に非合理的だ。けれども、仕方無しに非合理の海に身を任せるしかないのが、東京の、あるいは都市の恐ろしさだ。 エスカレーター前で一列になろうとするから、人だかりが出来る。片側を空けるのは急ぐ人のためなのだが…

自作 - Etude "The three-hand" in G major.

自作の練習曲を公開した。ピアノの弾けない人間が作った、弾けない練習曲。穏やかな雰囲気とは裏腹に、無謀な手の動きとアクセントを要求する。たぶん弾けないのだけど、では機械のための作品かと言うとあまりにシンプルすぎる。そんな中途半端な作品でも、…

リスクホメオスタシス的な朝

今日はいつもよりも早起きしたのに、結局いつもと同じ時間に家を出た。それでふと思い出したのが、リスクホメオスタシス(リスク恒常性)という考え方だ。 自動車の安全性(運転のサポート、道路工事、取り締まりの強化など)が向上しても、その分だけ人は速…

踏んだり蹴ったり新年

思えば、このブログで元日の挨拶を書いたことは殆ど無い。理由の一つは、私が年末年始に休むことがほとんどないからで、もう一つはこの日記自体があまり日記になっていないからだ。 だから私がこの2022年にこのブログで新年の挨拶を書こうと思ったとき、私の…

2022視聴アニメ

リストについて まず、放送前の紹介一覧から気になる作品を片っ端から記録 一話を視聴後、視聴アニメをリストに残す 途中で視聴をやめた作品は削除。ただし、いずれ観るかもしれない作品は取り消し線で残す 次:2023視聴アニメ - もの知らず日記 前:2…

ギザ十は天下の回りもの

ギザ十は天下を回る。手元にやってきたときには、少しばかり嬉しくなって、大切にしようと思って小銭入れの中にしまっておくのだが、気がつくといつの間にか居なくなっている。そしてそれが誰かの手元に流れ、回ってゆく。 金と比べれば、ギザ十をあえて貯め…

2021視聴アニメ

リストについて まず、放送前の紹介一覧から気になる作品を片っ端から記録 一話を視聴後、視聴アニメをリストに残す 途中で視聴をやめた作品は削除。ただし、いずれ観るかもしれない作品は取り消し線で残す 次:2022視聴アニメ - もの知らず日記 前:2…

「10の質問」への真剣な回答

直感的にぱっと書いてしまおうかと思ったけれど、書いたり消したりしていたら、なんだかんだで1か月もかかってしまった。冗談ばかり書いているこのブログだが、今回はそれなりに真剣に書いてみようと、気まぐれにやる気を出してしまった。はてなブログ10周…

「フィノ・デ・アロマ」のミルクチョコレート

カルディで「フィノ・デ・アロマ」のミルクチョコレートが出ていた。わずか300円ほどでこんなに旨いのかとドはまりしたのが去年のこと。店頭から消えたときには外出するたびにカルディを探して店のなかを探し回った。それでようやく置いている店を探し当…

スティーヴン・ギャロウェイ「サラエボのチェリスト」

小説はあまり読まないのだが、ときに小説は生きる力を与えてくれることもある。今日読んだ「サラエボのチェリスト」も、私にとってはそうだった。 戦火に包まれたサラエボで自らの危険を顧みず演奏を続けたチェリストと、そのチェリストの演奏に心打たれた3…

F. Liszt - Grande fantaisie de bravoure sur La clochette, S.420

毎度ただの日記で大した情報は書けませんが。F. Liszt - Grande fantaisie de bravoure sur La clochette, S.420*1 を公開しました。「ラ・カンパネラ」の最初のバージョンにして最難曲。最近はこの制作に集中していて、書きたいことはありながらもブログか…

思い出について

もうずいぶん前の話になってしまうが、予行練習のブルーインパルスを見た(今更この話をする!)。仕事の昼休みに抜け出して、近場で一番よさそうな、デパートの屋上に来た。このデパートの屋上は穴場で、あまりにもさりげなくあるものだからふだんは閑散と…

水出しアイスティー

水出しアイスティーにはまっている。こんなに楽にアイスティーが入れられるのかと、感動に打ち震えている。アイスティーを入れるのがどんなに大変かは、入れたことのある人にしか分からないだろう。 作業としてはただお茶を入れて冷やすだけなのだが、そのま…

授乳の記憶

今思えば悪いことをしたと思うが、子供の頃、授乳しているのを見てしまった記憶がある。4歳くらいか、初めて訪れた親戚の家で、何気なく探検していたときのことだ。団欒の居間を抜け出て、冷えきった廊下の先に曲がり階段を見つけた。子どもだった私が上ら…

モスバーガーのクラフトコーラ

モスバーガーのクラフトコーラを飲んだ。一般向けの生やさしいコカ・コーラとは違って、薬臭い本格的なコーラだ。これこそがコーラだと言う人もいるだろうが、間違いなく好き嫌いの分かれる味ではある。 正直に言えば、私もあの独特の風味が嫌いだったのだ。…

ある雨の日

踵が異様に擦り減った靴を履いている。 誰かが私を後ろから見れば、きっと馬鹿にするだろう。それも、本心から馬鹿にするのではなくて、一瞬見て鼻で笑うような、無関心な侮蔑。私だって、他人がこんなにすり減った靴を履いていたら馬鹿にする。目の前に、異…

ゲームと出会いの記憶

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 振り返ると、インターネットの儚さを感じざるを得ない。かれこれ20年以上をインターネットとともに生きてきたが、始めたころの痕跡はもう残っていない。だから私の記憶の中にしかないのだが、もはや…

トイレのドアノックについて

一度だけ、トイレ中に他人が入ってきたことがある。それも去年のことだ。お盆の時期で、小さな寺の境内は人をかき分けないと進めないほどに混雑していた。小さな寺だからトイレも一箇所しかないのだが、意外にトイレへ行く人は少ないようだった。 それでぼん…

良い喫茶店は手入れされた庭のようなもの

行きつけの喫茶店(カフェ)がある、ちょっとした優越感。 今日はFP(ファイナンシャルプランナー)の試験の日で、朝から受験者と思しき人たちがせかせかと歩いている。朝8時だというのに街なかのスタバもコメダもすでに混雑している。が、私は空いている…

自作 - Prelude 20180924

無粋な自分語り。

街なかのリス

先日、赤坂見附の街なかでリスが死んでいるのを見かけてしまった。リスを見かけることも珍しい都会で、まさかその死骸を見ることになるとはつゆほども考えていなかったから、思わずその場に立ち尽くしてしまった。むき出しになった臓物。安らかに、とつぶや…

(メモ)ホテル宿泊記録

実は、最近用事でホテルに泊まることが増えたので、ちょっとメモ。私は寝れればいいと思っているし、経済力貧弱なので安ホテルばかり泊まっている。いつか高級ホテルに泊まりたいものだ。 当然、旅行というとCOVID-19の懸念があるが、一人旅行でなるべくリス…

お金もないのにグリーン席に乗る

最近JRに乗るときは、お金もないのにグリーン席ばかり乗っている。それまでは高いと思っていたから乗ることなど無かったのだが、コロナ禍によって、他人と密接せずに乗車できるということに相当な価値を感じるようになったのだ。 もともと人混みは苦手だっ…

回転寿司と衛生

「極めて衛生的!」と、回転寿司屋のポスターに書いてあった。確かに寿司屋は衛生的でないと困るのだけど、衛生的であることをウリにされるとかえって不安になってしまう。まあ、私がひねくれているだけなのだけど。 それで考えてみると、数年前、近所にオー…

ロベルト・ゼーターラー「ある一生」

ロベルト・ゼーターラー「ある一生」を読んだ。最近の私は、人が生きて死ぬことや、老いることを含めて、「生きること(どう生きるか、なぜ生きるか)」についてどう考えるかということに関心があって、その周辺の本をたまに読んでいる。この本も、その一つ…

ドコモのiDエラー(再発行が必要です (S0152))

内容 S0152エラーにより突然iDが使えなくなる問題が発生、ドコモショップで解決してもらった。原因は不明と説明されたが、2回とも「更新期限を確認」しようと操作しているため、関連があるかもしれない。余計な操作をしないことが最善の予防策と考えられる…

心の愚鈍さについて

「まあ、鳥さんがこんなに近くに来るのねえ!」 と、大声をあげながらヒヨドリにずかずか近づいて行ったおばさんたち。さようなら、私と遊んでくれたヒヨドリさん……。 と、私の言いたいことはこれに尽きる。私はこういう心の愚鈍さを嫌だなと感じる。心に視…

財布を忘れた記念日

まさかこの年になって財布を忘れるとは思わなかったし、会計のその瞬間まで気がつかないままで居ることも信じられなかった。だから今日は間違いなくお財布記念日である。 久しぶりに連休があったので、仕事終わりに自分で自分を労おうと立ち食い寿司を食べに…