もの知らず日記

積み重なる駄文、天にブーメラン

今日の夢

2016年12月8日

鯛焼き屋、新事業始める

 清澄の商店街。鯛焼き屋がシャッターを閉めていて、同じ店主がとなりに別の小さな店を出している。店主と話すと、経営が厳しいので新しく小さな店を出したのだと言う。さらに斜向かいの別の建物に案内される。学校の調理実習室のような、無機質な空間。ここで野菜を使った料理教室を開いているらしい。野菜は店主のつてで直接仕入れたもので、ダンボール箱にはいろとりどり、季節もばらばらの野菜が無造作に詰め込まれている。

細い路地

車の入れない細い街路。トタン屋根の粗末な家屋が並ぶ。周囲より低くなっており、この場所に川があったことが窺える(と考えていた)。街路の先の小さな階段を上ると大きな通りに出た。石橋を渡ると、視点はアーケードの入り口にある建物の上にだんだん動いてゆく。建物を俯瞰しながら、「この一帯には監視カメラが張り巡らされている」というナレーションが入る。

観光街を歩き、恩師撲殺される

 京都のような観光街。不思議なことに、かつての彼女(と認識しているが、誰かは判然としない)と歩いている。クリーム色の土を踏みしめて歩く。坂道はわずかに下っており、その突き当りの道は左右に伸びており、大きな石を腰ほどまで積み上げられた石垣の上には木を丸出しにした懐かしい商店が並んでいる。なぜか「この手を離してはならない」と思っている。指を絡めるわけでもなく、ただ指だけを預け合うような、さりげないつなぎ方。修学旅行の中学生男女がすれ違い様にこちらを窺って恥ずかしそうにしている。

 石垣の下の道を左に曲がって進むと、右に緩やかに曲がったさきにテーブルがある。カフェかなにかのテラス席らしい。彼女が一段落しようと言い、席につく。すると恩師のS先生が現れる。グレーのセーターに、かばんを斜めにかけている。わたしがそれまで言えなかった感謝の言葉を述べると、先生は元気のない微笑を浮かべた。

 そこにかつての同級生T君とその仲間の一味(どちらも小学生; 顔は判然としない)がやってくる。わたしは真っ先に彼女を逃がし、先生に「逃げよう」と言った。だが先生は怒りをあらわにし、T君たちに向かって飛び込んでいった。真っ先にT君の顔面を殴り飛ばし、はじめは大人の力で善戦しているように思えた。

 しかし多勢に無勢、T君が両手で抱えた石を後ろから先生の頭めがけて振りおろすと、動きが止まった。わたしはその全体を眺めながら、呆けたように立ち尽くしていた。「やめろ」とは思うが、言葉にはならない。T君はふたたび大きな石を先生の頭に振りおろす。先生は倒れ、うつぶせになったまま動かなかった。

最上階のないアパート

 「細い路地」の続きか、「観光街」で逃げ出した彼女の視点だったと思う。何かを救うために、何かを手に入れなければならない。じぐざぐに入り組んだ石段の数々を上り、アパートに入った(判然としない)。階段を上る。左に曲がっては上り、左に曲がっては上り、そうして何度も上ったところに鉄格子の柵が現れる。柵には南京錠がかかっており、間違いなく開かないと認識する。ここまでかと思ったが、上の階に住む誰かが柵の向こう側から降りてきて、開けてくれる。

貧乏人

500円あれば心が踊りだし、

1000円あれば胸に火が宿る。

5000円あれば無敵になって、

10000円あればどんなことでも出来る。

……ような気がしてくる。

わたしはそんな貧乏人。

大病院

 大病院ほど子どもの冒険心をくすぐる場所というのもなかなか無い。もちろんそれは、僕自身にとって大病院という場所が非日常的な場所だったということ、つまり大病院にお世話になるようなことのない鼻たれ小僧だったということだ。病院へかかると言えば、風邪などでおじいさん先生がやっている近所の小さな診療所へ行くくらいだった。

 そんな幼少期の僕にとって「大病院」は”ダンジョン”そのものだった。超音波検査やら、MRIやら、カテーテルやら、放射線ナントカと言うような耳慣れない単語ばかりが目に入る。おまけにそういう部屋はたいてい地下深くにあるか、奥まったところにひっそりとあるから、これがまた冒険心をそそられる。そのときわたしは家族の検査の付き添いで来ていたにもかかわらず、めいっぱい探検を楽しんだ。家族が検査を受けているというのに病院で遊ぶというのはとんでもない話なのだけど、子どもは遊びモードに切り替わるとそれ以外目に入らないものなのかもしれない。心配だったのも間違いないけれど、命に別状はないと知っていたからこそ、パッと遊びのほうに切り替えることができたのかもしれない(ちなみに、このとき売店で「チョコあ~んパン」を買ってもらったのをはっきり覚えていて、売店や菓子類を売る自販機でこの商品を見かけるたびに懐かしい思いがする)。

 今でも大病院というのは僕にとって全く縁のない場所で、それは5年や10年どころの話ではない。だから、大病院へ行く機会があるとすれば、とうに成人を迎えた今でも少なからずわくわくするところがある。たとえそれが自分の病によって与えられた機会だとしても、大病院という場所へ足を踏み入れる資格を得たことを、最初の数日くらいは喜ぶだろう。今でも大病院のなかを探検したい、すべての部屋を知り尽くしたいと思っている。食堂はどうか、庭はどうか、屋上はどうか――こうした関心は大病院に限らず、普段わたしが入る機会のないすべての施設に当てはまる。ところが悲しいかな、子どもであれば「探検」として許されるところも、大人になってしまえば「不法侵入」ということになりかねない。そうでないにしても「不審者」という謗りはまぬがれない。まったく、大人という身分は自由が利かない。「探検せよ、あらゆる好奇心を満たせ、今のうちに!」と、世のなかの子どもたちに伝えたい。もの知らずの老婆心か。

番人

わたしがなぜ外へ出ないのかって?

虫がこわいからだよ。

――彼は死ぬまで自室を出なかったという。

冷たい風

どうしてだろう
窓を開けっ放しにしていると
冷たい風が入り込んでくるんだ

この寒さが過ぎますようにと
ぼくは願い続ける
一人トイレで 願い続ける

書店の本棚を叩く男

 大きな本屋の4階で歴史の本を探していたら、ものすごい物音がした。

 何ごとかと音の出所をうかがうと、本棚を叩いている音らしい。力いっぱい本棚の側面を叩く音。

 これは危ない人だ。後回しにして移動しようと思ってこっそり逃げ出したところ、なんとドンッドンッという音がついてくる。

 いや待て自分よ、たまたま彼とわたしの行く方向が重なっているのかもしれない。ここは一つ試してみよう。そこでまったく縁のない医学専門書の本棚に逃げ込んだ。そうして全く分かるはずもない医学専門書を開き、本を読んでいるフリをする。行く方向が重なっているだけなら、その人はこの本棚を通り過ぎてゆくだろう。

 ところが音の出所たる男が姿を現した。禿げあがった小太りの中年男だった。白いワイシャツに不釣り合いな大きさのリュックサックが印象的だった。来ないでくれという願いもむなしく、嫌な予感のほうが的中してしまった。

 そこで恐怖のせいか、怒りが芽生え始めた。こちらは平和に過ごそうと、わたしはあなたに何ら干渉することはないと、互いに関わることなく互いの世界を生きようと、それまでわたしは思っていたのだ。にもかかわらずこの男はそれを平然と踏みにじり、医学専門書の本棚までついてきた。

 怒りにまかせて「何の用ですか」と問い返そうかとも思ったけれど、すぐにいつもの臆病な自分に戻った。人が少ないから何かが起きたら困る。そこでわたしは医学専門書を閉じ、人通りの多い通路に出ようと思い立った。しかし医学専門書コーナーはフロアの奥深くにある。廊下が異様に長く感じられる。男は本棚を力いっぱい叩きながらまだついてくる。

 ようやくエスカレーター前の平積みの山にたどり着いた。ここは人が最も多い。来るなら来いと腹をくくっていた。すると男は探しものでも見つけたかのように、一目散にエスカレーターに向かって走り出した。そうしてゆっくりと下の階へ移動したようだった。

 クマをやり過ごした登山者のように、わたしは背中いっぱいにびっしょりと汗をかいていた。

今日の夢

偏執記

 いろいろ書きたいことはあるけど、どれも愚痴のようで、しかも自分という人間に関する情報をぼやかして書くとひどくあいまいな話になってしまうから、書きようがないなと思っていた。けれどこれは日記、もともと自分向けに書いて、自分でブーメランを投げて、あとあとになって「はははバカだなあ」と自分を笑ったりするために書いたのだということを思い出した。というわけで、より日記的なほうへちょっと方向転換。気持ち的な問題だけど。

今日の夢

 知人から知らせを受ける。そこ(どこ?)に行けば全てが分かると言う。気がつくと大工場の入り口のような場所に居る。入り口は噴水を中心にロータリーになっていて、入り口正面のところに案内図がある。案内図を前に、横にいる相棒らしき男が「ここだな」と言う。言われるがままに通路を進む(詳細失念)。

 何者からか追い立てられる。相手は車に乗っており、自分もあわてて車に乗る。知人はスポーツカー(青色のインプレッサ)、自分はオリーブ色のハイエースのような車。くぼんだり出っ張ったりしている道を走り抜け、工場の建物の下をくぐってゆく。ものすごい速度で通り抜けるが、天井の低い部分があり、ハイエース(?)が大破。やむなく下車する。すると追っ手が消えていて、インプレッサも止まっている。(下車後に何らかのやりとりがあった。失念)。

 インプレッサから、二足歩行ロボット(キューブ状の胴体に手足がある)が出てくる。ロボットは右足を損傷しており、骨折した人のような奇妙な動きでこちらに来る。と、黒い部品を失われた右足に装着する。するとロボットの脚部は発熱し、やがて本体も自壊してしまう。そこで夢のなかにいる時分は瞬時に気がついた。このロボットは自分がおとりになったつもりなのではないか、そうでないにしても、とにかく、なにか自分のために自壊したのだと。自分はロボットに感謝をしながら、歩いて工場を後にした。